業務日誌

ozone notesという屋号の由来をいまさら書いてみる

先月参加した勉強会で「自社の経営理念を考える」という話がありました。
そういえば理念なんてちゃんとしたもん考えたことないなーと思っていると、「そういうのって屋号に表れるよね」という声が。

そうか屋号かー。
ということで、今一度わたしがなぜozone notesという屋号を付けたのか(後付け理由を含め)まとめてみることにします。

ozone → 某先輩と親からの影響です

まず、屋号を考えるにあたって、わたしよりちょっとだけ先にフリーになることが決まった某先輩の影響というのが大々的にあります。
(開業自体は結果的に、わたしの方が4ヶ月早くなったんですが)

某先輩はお父さまの屋号をもらったと言っていました。 そこでわたしも、親からなにか受け継いでつかえるものはないものかと考えました。

うちのばあいは屋号とはちょっと違うのですが、曾祖父母が縁あって根を下ろし、祖父母が受け継ぎ、父も私も生まれ育った、そして嫁には行きつつも不思議な成り行きでまた住むことになった、そして今後おそらくずっといることになるであろうこの町の名前をもらいました。

それがozone の由来です。
この読ませ方は、この町ではわりとベタなネーミングではあります。でもまぁよし。それがよし。
ozoneありきで、それにくっつきそうな単語を並べていきました。

最初はstudio ozoneとかozone worksとか、制作屋っぽい単語をあてはめてみたりしてたんですが、検索すると美容院の名前とだだかぶりしていて却下しました。
その後も検索で同じ名前が出てこないことを条件に、候補を絞り込んでいきました。

で、その中でもっともシンプルで、意味的にもしっくりしたのが”note”でした。
結局note じゃなく notes にするんですが、単に語感(響き)の問題のほかに、次のような思いを込めてあります。
(後付けですけど)

notes → そのまま、文房具のノート(帳面)です

正しい英語では”notebook”と言わないと日本で言う帳面のことにはならないんですが、細かいことはいいでしょう。
(本当は、どういう帳面なのかというところまで考えています。内輪のことすぎて具体的には書きませんけど、父の仕事で使う帳面を指してます)

ノート1冊じゃなく、何冊も積み重ねるくらいやっていきたいということで複数形にしました。
(※香水の香りに「オゾンノート」というものがあるようだったので、同じ名前を避ける意図もありました)

また、noteは動詞だと記録するとか、形にするとか、あとは心に留めるとかそういう意味もありますね。
なので三単現のsかもしれません。

それからあらためて”ozone”を辞書で引くと、有毒物質であるO3のオゾンのほかに比喩的な意味で
「すっきりさわやかな空気」というような意味があるそうです。

そこから、「お客さんのもやもやっとした考えや、要望なんかをすっきりまとめて、形に表す」というozone notesのストーリーが一応出来上がりました。

で、ロゴ誕生について。

開業する半年前のCSS Nite in NAGOYAでたまたま出会って仲良くなった某後輩がロゴを作ってくれるというので、この、いかにも後付けなストーリーとなんとなく考えてた配色セットをざっと伝えて、ランチをおごる約束をして何案か作ってもらいました。
その案の中から、フォントを変えたりちょっとだけアレンジして今のロゴになりました。

左の花みたいなマークの部分で、
「もやもやっとしたものが、ぱっと花のように咲く」
というわたしの伝えたイメージを表現してくれたのです。
吹き出しっぽい感じも描いたイメージ以上のものが表現されていてすごく気に入っています。

とはいえ1年半やってきて、このへんの意味付けというのを正直けっこう忘れてしまっていました。

わたしが屋号やロゴに込めた思いは「ただ作るんじゃなくて、クリアにする」ということだったんですね。
お客さんの言う通りに、やりたいままに作るのではなく、
お客さん自身でも見えていない、なんだかもやもやした潜在的な何かをこちらが引き出してあげるということ。

もちろん下請け案件もあり、すべての案件で実現できてはいないのですが…
時には立ち止まって、改めて振り返ってみるというのは大切なことですね。