業務日誌

クライアントのパスワード情報を気軽にコピペして送ってくる発注会社が多いです

最近おかげさまで新規の取引先さんからの問い合わせがちょこちょこと入ってきているのですが 同時にもやもやすること、気になることがあったので書いておきます。

これを読まれたお取引先様方は、「あ、うちのことかな」と思われるかもしれませんが、 御社と同じ事をなさった会社が他に5社はあります。決して他意はありません。
ただ、フリーランスの目線から見ていろんな意識の甘さが気になるケースが多すぎるので、 書かねばならぬと思った次第です。

それは、
「クライアントのFTP情報やログイン情報をいきなり送ってくる会社があまりに多い」ということです。

相談段階で、案件についての詳細情報をこちらが求めた場合に、

  • 初めてのお取引であるのにもかかわらず
  • まだ受注が決定していないにもかかわらず
  • 特定のファイルだけを送ってほしいと伝えたにもかかわらず
  • こちらから、まだ情報をくださいと伝えていないのにもかかわらず
  • メールに平文でコピペして

送ってくるケースがあまりに多すぎます。
これには本当に困っています。

「不要な機密情報はそもそも掴みたくない」というのが私の本音です。
おそらく、世のフリーランスの方の多くもそうでしょう。

直でクライアントと契約しているケースなら自己責任ですが、もし何らかの不測の事態が発生し、パスワード情報が漏洩してしまった場合、責任は誰が取るのでしょう。
もちろん漏洩させたフリーランスが責任を問われます。
しかしクライアントからは、情報を渡した会社側の責任も、もちろん問われることでしょう。

 お互いのコンセンサスのもとで、情報授受しましょう

パスワード情報をの受け渡しについてはいろんな方法があって、どれが良いかっていう決定解が今でも示されてなかったりするのですが
せめてこの2つ心掛けるだけでも、安心感が違うと思うんですよね。

  • パスワードを渡す時は、「今から送ります」「お願いします」というやり取りを挟みましょう
  • パスワードを渡す時は、受け渡し方法を事前に確認しましょう

暗号化など技術的なことやセキュリティポリシーなどの難しい話は、専門の方の書籍やブログをあたってください。

初めての取引先に情報を渡す時は慎重になってほしい

このケース、まだ1度も金銭の授受が行われていない、新規の取引先様との間で頻繁に起こっています。
まだ出会ったばかりの得体の知れない個人事業主に、こんなにすんなりと顧客情報を渡されてしまうと、かえって心配になってしまいます。

私がちょっと悪い考えを起こせばその情報を使ってサイトの改ざんもできちゃいますし、
そこのクライアントにアプローチを取って、「うちでもっと良いサイト作りませんか~」なんてアプローチもできちゃいます。

私のことを信頼してくださっているということ自体は、嬉しいことでもあります。
しかし以前の会社勤めの経験の中で、グレーなことや真っ黒なこともいろいろ知ってきましたし、
払ったのに作られない、作ったのに払われないというお金のトラブルも、いやというくらいど真ん中で見てきましたので、こういうことはすごく気になります。
初めての取引先との仕事に関して、私は(意外と)気を遣っています。
腰の重いフリーランスだなぁ、と思われているかもしれません。。。

痛い目にあった経験は無い方がそりゃいいに決まってますし、わざわざ経験すべきことでもないと思います。
しかし、これは発注会社とフリーランスの2社で完結する話ではなく、最終的に不利益を被るのはクライアントだということを忘れないでください。

※説教じみた文章になっちゃってすみません。。。